赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

キサラも避けようと足に力を入れる。


ズキンッ

「いつっ!」


右足に激痛が走った。

馬車の御者台の下から出るときにぶつけた場所だ。


いつもの事だと気にしないでいたが、自分で思っていたより悪かったらしい。

歩き回り、今力を入れた所為で悪化した様だ。


「キサラ様!」

クルスの叫び声にハッとし、馬の方を見た。


馬は速く、もうすぐ近くにまで迫っていた。