赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

不可解だと眉を寄せている。

そういえば彼女には自分がジュークの婚約者だとは言っていなかった。

普通の村娘だと言えば使用人だと考えるのは当然だ。


今更ながら説明しようと思ったが、キサラが口を開く前にクルスが答えてしまう。

「アンジー、キサラ様はジューク様の婚約者なんです」

「え?」

「ジューク様が直々に選んだ花嫁なんですよ?」

「……嘘……」