赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「あ、有難う御座います。助かりました」

そう言って勢いよく頭を下げると、女性が小さくため息をついた。

「良いのよ。どういたしまして」

気だるい口調。


不機嫌にも聞こえるが、よく見ると顔色が悪い。

本当に体がだるいのだ。


「……あの、大丈夫ですか? 顔色が良く無いですけど……」

「大丈夫よ。貴女が気にする事じゃないわ」

気遣って言った言葉は一蹴されてしまう。