赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「確かに……知っておいた方が良いのかも……」

呟く様に口にしたキサラにクルスは即座に反応する。


「ええ! そうですよ! あ、でもジューク様は反対するでしょうから、コッソリと……」

「コッソリって、どうやって……?」

「御者台の下にスペースがあるのでそこにーーあ! ジューク様がいらっしゃいます!」

上の方を見たクルスが慌ててそう言った。


ここに向かっているジュークの姿が見えたのだろう、焦りを滲ませキサラの背を押し始めた。