「あ……私は……その、女子を呼び捨てとか慣れていなくて……」 「王子様なのに?」 俺が不思議に思って続けると、今度は口をパクパクさせだした。 可愛いー。 そういえば昼の約束を取り付けに行った時も、女子に囲まれていたけど……桐さんが誰かを名前で呼んではいなかったような……。 苗字に「ちゃん」づけだったかな? 「………距離感がわからないんだ……」 ぽつりと、桐さんが言った。