俺は……自分の言葉の意味がわからずに、意味もなく手を握ったり開いたりしてみた。 手に答えが書いてあったらいいのに……。 ……それはカンニングか。 「あたしも恋理の方がいいな。桐でいい?」 「えっ、ああ、もちろん。……れんり……ちゃん……」 「呼び捨てでいいのよ?」 恋理の提案には、桐さんはどこか気恥ずかしそうに目線を彷徨わせている。 ……うん? 「桐さん、友達のこと何て呼んでんの?」 俺が質問すると、びくっと大げさに肩を跳ねさせた。