「長部先輩じゃなくて彼方でいいよ」 「え? でも、先輩ですから……」 「つってもなー。俺、四月一日生まれなんだよ。な、ひむ」 「うん。で、俺が四月二日生まれ」 「……一日違いってことですか?」 「そ。だから、何時間かの違いで同じ学年だったわけだしさ。 恋理とひむと、同じ感じにしてもらった方が嬉しいんだ」 彼方の、何度目かになる自説。 桐さんは深く肯いていた。