桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



目立つの嫌だったか。


……別に目立つこともないと思うけど……師匠が嫌だって言うなら、反論することはない。



「それは申し訳なかった。……じゃあ、桐さん?」



「………」



「……桐さん? これも駄目だった?」
 


師匠――桐さんはうつむいて腕で顔を隠してしまった。



……これも目立つのかな? 
ほかに何かあるかな……呼び方……。





「……だめじゃない……」