+++ 桐さんを捕まえられたのは、校舎裏の花壇だった。 いつもの花壇だった。 「桐さ……待って……」 「……はあ………氷室くん……諦めてよ……」 結局、校内三週したところで捕まえられたのだった。 五周しても諦めなかったけどな。 「桐さんに聞いてほしいことがあるんだ」 「……私は話すことはない」 「じゃあ俺が一方的に話すから、嫌だったら耳を塞いでいて」