+++ 「………」 「だから悪かったって。そんな睨むなよ」 「………」 「ひむー」 「……彼方、ばか」 「……はい、ばかでいいです。ごめんなさい」 彼方が頭を下げて謝ったので、背にかばっていた桐さんから離れる。 約束した場所に行けば、なんとまたもや桐さんと彼方が言い争っていて……仕舞いには桐さんがその場で膝を抱えてしまった。 なので俺は彼方を怒っている。こら。