「桐さんは朝練だよね?」 「うん、そう――ああっ時間!」 見上げた時計はいつもならとっくに体育館にいる時間だった。 「ごめん! 急ぐ!」 謝って駆け出すと、それぞれから返事があった。 ……どうしよう、持ってきちゃった……。