一人で黙々と作業を進めると、母と二人で作るよりずっと早くスポンジが完成した。
粗熱を取っている間にチョコクリームを作り、冷めたらスライスしてクリームを塗りつけてゆく。
生クリームが苦手な母のために、クリスマスはいつもチョコケーキかチーズケーキだった。
最後に絞り器でデコレーション。
ケーキが完成した頃には、外は真っ暗になっていた。
そろそろ雄輔も帰ってくるだろう。
メールでチキンでも買ってくるよう頼んでおこう。
ささやかだけど、クリスマス気分を味わいたい。
せっかくだから父を呼んだっていい。
私はケーキを冷蔵庫に収め、雄輔にメールを入れて部屋に戻った。



