「男ね」
「正真正銘男よね」
念のため弘樹から写真を借りてきて、寮での夕食が終わった後で雪さんと怜さんにも聞いてみた。
「やっぱり、そう思います?」
あたしは何とも言えない気分で聞き返す。
「うん、確か……名前は和(カズ)って言ったかな」
雪さんが写真を持ち上げながら言った。
怜さんはそれを覗き込みながら言う。
「間違いないわ。この写真からですらにじみ出る天然っぽさは彼しかいないもの」
怜さん、何気に毒舌だ……。
「で? コイツがどうかしたの?」
写真を返しながら雪さんが聞いてきた。
あたしは一瞬ドキリとし、笑って誤魔化す。
「あ、はははは……特には何も」
男友達がその和さんに惚れちゃったなんて言えるか!!
「じゃあ、あたしもう部屋に戻りますね」
あたしはそう言って黒斗と一緒に部屋に戻った。
黒斗も一緒に弘樹に相談されたから、これからどうしようか話し合おうと思ってあたしの部屋に来てもらった。
危険じゃないか?
ふふ……そんなの百も承知よ!
でも、黒斗は約束通り報酬以外で襲っては来ないから、多分大丈夫だと思う。
とにかく部屋に戻ったあたしは、カーペットに座り込みながら重くため息をついた。
「どうしよう……これじゃあ告白する前から失恋決定だよ、弘樹」
「そうだな。で? どうするつもりなんだ?」
あたしの独り言のような呟きに答えた黒斗。
なんだか他人事みたいな言い方。
「正真正銘男よね」
念のため弘樹から写真を借りてきて、寮での夕食が終わった後で雪さんと怜さんにも聞いてみた。
「やっぱり、そう思います?」
あたしは何とも言えない気分で聞き返す。
「うん、確か……名前は和(カズ)って言ったかな」
雪さんが写真を持ち上げながら言った。
怜さんはそれを覗き込みながら言う。
「間違いないわ。この写真からですらにじみ出る天然っぽさは彼しかいないもの」
怜さん、何気に毒舌だ……。
「で? コイツがどうかしたの?」
写真を返しながら雪さんが聞いてきた。
あたしは一瞬ドキリとし、笑って誤魔化す。
「あ、はははは……特には何も」
男友達がその和さんに惚れちゃったなんて言えるか!!
「じゃあ、あたしもう部屋に戻りますね」
あたしはそう言って黒斗と一緒に部屋に戻った。
黒斗も一緒に弘樹に相談されたから、これからどうしようか話し合おうと思ってあたしの部屋に来てもらった。
危険じゃないか?
ふふ……そんなの百も承知よ!
でも、黒斗は約束通り報酬以外で襲っては来ないから、多分大丈夫だと思う。
とにかく部屋に戻ったあたしは、カーペットに座り込みながら重くため息をついた。
「どうしよう……これじゃあ告白する前から失恋決定だよ、弘樹」
「そうだな。で? どうするつもりなんだ?」
あたしの独り言のような呟きに答えた黒斗。
なんだか他人事みたいな言い方。