「二人共ありがとう。……写真はあるんだ。見かけたとき撮ったから」
「って隠し撮りかよ!?」
黒斗が思わずといった感じで突っ込む。
あたしは突っ込みはしなかったけど、心境的には同じだった。
「ちっちが……いや、そりゃ間違っちゃいないけど……」
間違ってないの!?
「ほら、俺写真部だろ? たまたまそのときカメラ持ってて、思わず撮っただけだって! これ一枚しか撮ってないし!」
弘樹は言い訳しながらその写真をテーブルの上に置いた。
あたしと黒斗はその写真をのぞき込む。
そしてあたしは、固まった――。
だって、それは知っている顔だったから……。
「へー綺麗な人だな」
黒斗が率直な感想を言う。
それに対して弘樹が「だっろう?」と照れくさそうに言う声が聞こえた。
でも、あたしはそのまま写真から目が離せない。
見間違いだと思いたくて、何度も瞬きをしたけど無駄だった。
「その制服からして俺たちの学園の姉妹校の聖花学園の生徒って事は分かってるんだ」
あたしの様子に気付かず、弘樹は話し始めた。
「ネクタイの色見ると、多分二年生で……」
「うっわ、年上かよ。弘樹って年上好きだったのか?」
何も答えないあたしの代わりに……というわけじゃないけど、黒斗が弘樹と会話する。
「って隠し撮りかよ!?」
黒斗が思わずといった感じで突っ込む。
あたしは突っ込みはしなかったけど、心境的には同じだった。
「ちっちが……いや、そりゃ間違っちゃいないけど……」
間違ってないの!?
「ほら、俺写真部だろ? たまたまそのときカメラ持ってて、思わず撮っただけだって! これ一枚しか撮ってないし!」
弘樹は言い訳しながらその写真をテーブルの上に置いた。
あたしと黒斗はその写真をのぞき込む。
そしてあたしは、固まった――。
だって、それは知っている顔だったから……。
「へー綺麗な人だな」
黒斗が率直な感想を言う。
それに対して弘樹が「だっろう?」と照れくさそうに言う声が聞こえた。
でも、あたしはそのまま写真から目が離せない。
見間違いだと思いたくて、何度も瞬きをしたけど無駄だった。
「その制服からして俺たちの学園の姉妹校の聖花学園の生徒って事は分かってるんだ」
あたしの様子に気付かず、弘樹は話し始めた。
「ネクタイの色見ると、多分二年生で……」
「うっわ、年上かよ。弘樹って年上好きだったのか?」
何も答えないあたしの代わりに……というわけじゃないけど、黒斗が弘樹と会話する。