「別に年とか関係ないし、可愛いと思うからそう言ってるだけ」 生意気なのよ、あんたは。 「とにかく、放して」 「嫌です」 「こんなとこで、誰かに見られたらどうするの?」 住宅地の路地、誰かも知らない民家の塀の前。 二人の学校の関係者に見られることはないかもしれないが、だからって人に見られるのは恥ずかしい。 梶原は耳元でクスッと笑った。 「じゃあ、誰にも見られないところなら良いってことですね?」 しまった、と思ってももう遅い。 美奈実はすでに、梶原の術にはまっていたのだ。