とぼとぼと歩き、できるだけ梶原とは距離が開くように努める。 以前彼と出くわした本屋の横を通り過ぎ、すぐ隣のコンビニへ入った。 ここで時間を稼げば確実だ。 そう思ったのに…… 「あれ、先生」 まさか、ここに立ち寄っていたなんて想定外だった。 「梶原君……」 神様はどうしても美奈実と梶原を出会わせたいらしい。 「なんか、今日は早いですね」 無邪気な笑顔。 可愛らしくてつい微笑んでしまう。 「仕事が早く片付いたのよ」 せっかくの努力も、水の泡。 二人は結局共に歩き出すことになった。