気持ちと気持ちをぶつけ合い、技と技をぶつけ合い、肌と肌をぶつけ合い。

 大事なコトは見て見ぬふりをして、大事なトコはしっかりと見る。

 互いを認め合い、互いを眺め合い、互いを求め合う。

 こんな時間がずっと続けば良いのに。

 月曜日なんて来なければ良いのに。

 学校が始まれば、優と玉置は生徒と教師に戻らねばならない。

「ねぇ、梶原君」

「なに? 先生」

「コーヒー飲む? それとも紅茶がいい?」

 ベッドに沈む優。

 機敏に動く玉置。

 今回、優は完敗だった。

「コーヒー。ブラックで」

 そう答えると、玉置が吹き出す。