秋川サワは、畑みかげと談笑中。

嶋根平子は、楽しそうにスタンプを眺めている。

海里は黙って、将樹がスタンプを押すのを待っていた。


「将樹君、ほら!」

唐突に声をかけられ、将樹はちらりと目線を上げる。

荘田ほのみが、屈託のない笑顔を浮かべていた。

「早くスタンプ押して!」

そう言うと、ほのみは、ほこりが絡み付いた将樹の手を取る。

汚いだろ、と将樹が言う間もない。

将樹はほのみに手を引かれ、立ち上がってしまった。


こうして将樹もスタンプを押し、1つ目のポイントは、制覇された。