「待っててね。・・・僕が、必ず救い出してあげる」 「お、おい!お前、それをしまえよ!」 蛇は怖気づいたのか、見る見るうちに青ざめていく。 ちろちろと見せつけていた舌をひっこめ、 今にも逃げ出すかのように後ずさりをしている。 でも、もう遅いよ。 君の犯した罪は大きいのだから。 その罪を償う義務が、君にはある。 蛇の断末魔が、夕暮れの空に響いた。 それは、それは、大きい叫び声だった。