夏に燃ゆ
ファンタジー
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kei.h/著
- 作品番号
- 1071836
- 最終更新
- 2014/07/11
- 総文字数
- 1
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 6
- いいね数
- 0
「『正しい』と教わってきたことが、本当に正しいかなんて、後にならないと分からないものだよ」
彼女は、力なく笑いながらそう呟いた。
長いスカートの裾から覗く痛々しい傷跡が、その言葉の意味を教えてくれた。
僕は知らなかった。
すべてが燃えて消えた夏が、確かに存在したことを。
『夏に燃ゆ』
「この平和な世界は、いつまでも続かないかもしれないね」
彼女の声が、僕の心を引っ掻いた。
「戦争は、一番弱い立場の者に、最も惨いことをする」
***************************
自分たちに関係ないこと、ではない。
確かに、69年前、私たちの暮らすこの国は、誰しもが正義と叫んだ戦争であらゆるものを犠牲にした。
絵空事でもなんでもない。
私たちが享受している平和が、今問われているのだから。
彼女は、力なく笑いながらそう呟いた。
長いスカートの裾から覗く痛々しい傷跡が、その言葉の意味を教えてくれた。
僕は知らなかった。
すべてが燃えて消えた夏が、確かに存在したことを。
『夏に燃ゆ』
「この平和な世界は、いつまでも続かないかもしれないね」
彼女の声が、僕の心を引っ掻いた。
「戦争は、一番弱い立場の者に、最も惨いことをする」
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自分たちに関係ないこと、ではない。
確かに、69年前、私たちの暮らすこの国は、誰しもが正義と叫んだ戦争であらゆるものを犠牲にした。
絵空事でもなんでもない。
私たちが享受している平和が、今問われているのだから。
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