僕の横を、スローモーションのようにすれ違っていった二人。 僕は立ち止まり、その二人を目で追った。 男と女。 仲睦まじそうに、手を繋いで歩く。 女の方は、・・・そう、「彼女」だった。 あの綺麗な笑顔。 くるくる変わる、たくさんの表情。 まぎれもない、僕の運命の人だった。 僕は、金縛りにあったかのように、その場から動けなくなってしまった。 一瞬にして冷たい氷のようになった体は、全てを疑った。 今見た光景を。 今いる場所を。