【短編集】闇に潜む影



天使がそう言った瞬間、俺の目の前は突然真っ暗になった。


あの時、


そう、あの時に似ている。


夜道を歩いていたその時、眩しい光とものすごい轟音がした次の瞬間、


何も見えなくなって、あたりは真っ暗になって。


しかし、この時間はあまり長くは続かなかった。


「・・・着いたよ」


そこは見慣れない場所だった。


長くて薄暗い廊下の壁に、埋め込まれたように位置づけられたドア。


俺たちはそこに立っていた。


「ここは?」


「安置所」


「あん・・・ちしょ?」


「そう。キミの体がここにある。


キミの体の外傷はそれほど酷くなかったみたいだから、


見せても大丈夫って、・・・君たちの言葉でいえば“神様”が許してくれたよ」


淡々と、天使は俺にそう伝えた。


すると突然、ドアが自動ドアのように勝手に開いた。


誰もドアノブを触っていないのに。




「・・・?」





しばらくして、中から、人が2人出てきた。