生きているときは、


主観だけが先だって、周囲が何も見えないまま、


ただ前だけを見つめて、進んでいく。


すべてが見えているようで、本当は何も見えていないし、知りもしない。


だから、いつまでもいつまでも、手の届かない幻に憧れて、


さまよい続けている。








死を知って初めてわかる。


人生の幸せとは何かを――――。

















第5話:The side of the dead: LIFE