第5話:The Blue Bird
これから第5話―2を書く予定なので、詳しくは書きませんが、
これは、この短編集の中で、一番希望を感じられるように書いたものです。
生きていく事とは何か、
幸せとは何か。
生きていく希望を見つけることが出来れば、
絶望の中であっても、人は生きていけるのではないか。
どんな些細な希望でも、
希望という光の力の偉大さは、計り知れないものではないか。
そんな考えに基づいて作成されました。
主人公の「私」が置かれた環境は、過酷なものだと思います。
生きることを幼いころに否定され、
周囲からも置いてきぼり。
理解者もいない。
そんな絶望の中、生きることをやめようとした彼女の前に、
一筋の光が差し込んだことで、
彼女は生きてみようと決意する。
生きていく理由なんて、その程度のものでしかないけど、
それでも良いのではないかと、私は考えています。
なので、この話のタイトルは当初、「パンドラの箱」にしたかったのですが、
最後に残った「希望」の解釈について諸説があるそうなので、
第2候補「The Blue Bird」にしました。
ちなみに、メーテルリンクの青い鳥の解釈も分かれているそうなので、
何とも言えませんが、
やはり青い鳥は幸せの象徴ということを念頭に、第5話を書きました。