【短編集】闇に潜む影








「こんなところで何してたの?」


「そういうあなたこそ」


「僕は友達のお見舞いに来ていて、ちょっと外の空気を吸いに来た。で、君は?」


「・・・見ればわかるでしょ」


フェンスに寄りかかりながら、私たちは隣同士に、その場で座っていた。


私を抱きしめていたのは、同い年くらいの男の子だった。


見覚えのある学生服を彼は着用していた。


おそらく、私と同じ高校に通っているのだろう。


「・・・バンジージャンプ?」


「馬鹿にしているの?」


「いや、全然」


その人は頭を左右に大きく振る。


確かに、顔は真剣そのものだった。


何だかさっきまでの状態が嘘のようで、口からは自然とため息が零れ落ちた。


抱えた膝に少しだけ顔を埋めた。




気が抜けてしまった私は、投げやりに答えた。