【短編集】闇に潜む影







だけど、浮いたはずの体は。


アスファルトの上には横たわってはいなかった。


右足を確かにおろしたのに、


私は、まだ屋上にいた。






「・・・間に合った・・・」


私は、自分の体が誰かに抱きしめられているのに気が付くのに、


しばらく時間が必要だった。