お母さんが優しくなりますように。
お母さんが私を好きになってくれますように。
お母さんが私を叩かなくなりますように。
お母さんが私の名前を呼んでくれますように。
お母さんがたまには笑ってくれますように。
お母さんが、私を「それ」と言わなくなりますように。
―私、お母さんの言うことを聞いて、いい子にしますから。
幼い頃、星にかけていた願いがふと、思い浮かんだ。
そんなくだらない願いは、1つも叶わなかったなと、
そう思い出すと、自然と私は笑っていた。
何故笑っているのか、私でもわからない。
だが、笑っていた。


