【短編集】闇に潜む影




お母さんが優しくなりますように。


お母さんが私を好きになってくれますように。


お母さんが私を叩かなくなりますように。


お母さんが私の名前を呼んでくれますように。


お母さんがたまには笑ってくれますように。


お母さんが、私を「それ」と言わなくなりますように。






―私、お母さんの言うことを聞いて、いい子にしますから。

幼い頃、星にかけていた願いがふと、思い浮かんだ。


そんなくだらない願いは、1つも叶わなかったなと、


そう思い出すと、自然と私は笑っていた。


何故笑っているのか、私でもわからない。


だが、笑っていた。