私は、孤児院で暮らす高校生。 父親の顔は知らない。 写真ですらも、見たことはない。 母親は今、私を虐待した罪で、刑務所に入っている。 まぶたを閉じて思い出す母親は、いつも怒鳴っていて、 鬼のような形相で私を睨み付けている。 会いたいとは思わないし、母親も私に会いたいとは思わないだろう。 仮に思うのであれば、それはきっと金を無心してくるとか、 そういうことだろうし、 それ以上何かを求められることは有りえなかった。 私を捨てた彼女にとって、赤の他人の男の方が必要だったのだから。