「…で、さっき言いかけたことは?」 カタン、と音を立てながら椅子を回転させ、こちらに向き直すお医者さん。 …やっと、目を真っ直ぐ見てくれた。 その事実はなんだか嬉しいようで、少し切ない。 胸がズキンと痛くなる。 『…あのね。』 なんとなく。なんとなくだけど、お医者さんのことを見れなかった。 だって、わかっていたの。 こんなこと言っても、お医者さんを困らせるだけだって。 『私は、いつになったら治るんですか?』