【尚哉SIDE】
「つーか、沢村、マジムカつくんだけどー」
「ホントだよね。都築と付き合うとかありえないし。
会長の事といい、あいつ、顔のいい男にとり入っててムカつくー」
「会長がダメだったからって都築に乗り換えるとか、ホントありえないよねー。
どーする? シメとく?」
図書室に入ってくるなり、威勢よく話し始めた女。
その声の方を見ると、4人の女子生徒の姿が見えた。
時間からして掃除当番らしい4人は、掃除用具の入ってるロッカーになんか目も向けずに、イスや机に座って話を進める。
「あ、リエコがこないだの放課後やってたよ。
とりあえず、ロッカー荒らしたらしいけど」
「教科書とかに落書き? 超ベタ」