【尚哉SIDE】
『じゃあ、生徒会よろしくね』
そう言って、軽い足取りで裏庭を後にした沢村。
生徒会よろしくって、どーいう意味だよ。
言い方おかしいだろ。
「沢村って、中学ん時からあんな感じ?
おまえ、同じ中学だろ」
教室に戻ってから聞くと、前の席に座る松原が「ああ」と笑う。
「とりあえず、いっつも元気で楽しそうだった。
まさにあんな感じだよ。
でもさー、顔はそこそこ可愛いのに、男運だけないヤツだよな」
「男運?」
松原は、教室の隅で友達と話している沢村を見ながら説明する。
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