「私あの写真捨てちゃったじゃん……」


「いいんだ。俺がちゃんとケジメをつけたくて碧に捨てさせたんだ」


『碧なら、捨てると思ってた』


あの言葉――!


そんな意味があったんだ……。


「碧、俺言ったよな」


「え?」


「イイナズケがいるって、事」


「あ……うん」


ギュッと胸が締め付けられる。


今度は、清子さんの話しだ。


そう思い、心の準備をする。


ところが……すぐるの口から出たのは、意外な一言だった。