「いつからやるの? ぜひ、行きたい!!」


目をキラキラと輝かせる律は、もう止められない。


私は小さくため息を吐き出して、携帯電話の時計を見た。


もうすぐでホームルームが終わる。


しかし……。


「今から」


と、すぐるが一言言ったのだ。


「今から!?」


律が、更に目を輝かせる。


「あぁ。俺の誕生日は毎年1日中かけてやるんだ。今頃、父親たちはワインでも飲んで騒いでるよ」