☆☆☆ シャワーを浴びながら、自分の体がどんどん火照っていくことに沙耶香は気付いた。 バスルームに立ち込める熱気は、湯気のせいだけではない。 曇ったガラスを手で拭くと、ピンク色に上気した自分の顔が映る。 やだ。 なんか期待してるみたいに見えるかな……。 そう思い、両手で頬を包み込んでみる。