「違う。 いつでもどこでも幽霊が見えるような、そんな能力は俺にはないんだ」 「……どう言う事?」 「俺が幽霊を見るには、ある事をしなければならない。 それは一番重要な時にしか、使わない」 ある事……? そんな言い方をされても、さっぱりわからない。 「今の俺が出来る事は、霊気を感じることくらいだ」 そう言うと、ネコは部屋の片隅を指差した。 白い机が置かれている、その下辺りだ。 「なに?」 紗耶香が聞く。