19の夏~私の愛した殺人鬼~


「違う。

いつでもどこでも幽霊が見えるような、そんな能力は俺にはないんだ」


「……どう言う事?」


「俺が幽霊を見るには、ある事をしなければならない。

それは一番重要な時にしか、使わない」


ある事……?


 そんな言い方をされても、さっぱりわからない。


「今の俺が出来る事は、霊気を感じることくらいだ」


 そう言うと、ネコは部屋の片隅を指差した。


 白い机が置かれている、その下辺りだ。


「なに?」


 紗耶香が聞く。