浮気女の嫁入り大作戦


 二人は納得しながら、しかしどこか腑に落ちないモヤモヤを感じているようだ。

「仕方ないって感じはしますけど……なんだか元彼さんの考えには納得いきません」

「それも含めて、その彼とはご縁がなかったってことかしらね」

 頬杖をつく二人の指には指輪が光る。

 奈緒はそれを羨ましく感じながら、サラダのトマトを頬張った。

「あたし、結婚なんてできるのかなぁ」

「できますよぉ。奈緒さんキレイですもん」

「もっとキレイになるよう頑張る。ダイエットでもしようかなぁ」

 真琴との会話に、佐和子が敏感に反応した。

「奈緒ちゃんにダイエットなんて必要ないじゃない」

 佐和子の顔は真剣だ。

 憑いている赤ん坊の霊が泣き出す。

「でもあたし、最近少し太っちゃって……」

「それでも今のままで十分」

 佐和子の体に力が入っている。

「佐和子さん、何かあったんですか?」