浮気女の嫁入り大作戦


「ねえ、真由美。あんた、旦那にどんなプロポーズされたの?」

 ドレス姿の真由美はきょとんとして、ちらりと新郎である修一を見た。

「普通だよ。結婚してくださいって」

「どこで?」

「家で。一緒に住んでたし」

 奈緒は意外そうな顔で真由美を見る。

 予想と全然違ったのだ。

 きっと高級ホテルのスイートかどこかでワインでも飲みながらプロポーズされたかと思っていたのに、と。

「感動した?」

「別に。そろそろかなって思ってたし、そういう話もしてたし。一応形だけっていうか、そんな感じよ」

「マジ? そんなんで良かったの?」

 その言葉に真由美は大笑いして言った。

「良いも何も、この人だって決めてるんだもん。奈緒、あんたそんな形にこだわってるの?」