恋とは純粋なもののはずなのに、汚れたウサギが相手だとどんどん色移りしていく。
付き合いたい。
愛されたい。
そう思うもののはずなのに、ウサギと付き合おうなんて思わないし、愛されるなんて絶対ないと思う。
ウサギを愛しても、きっと傷つくだけ。
それをわかってても寄っていく女はいるわけだ。
「やっぱモテるんだ?」
「モテるよ。女を引き寄せる術はいくらでも知ってるし」
アリスはその術とやらにまんまと引っかかった自分が情けなくなった。
「それに、今アリスが俺のことを好きなのも、手に取るようにわかる」
ウサギはそう言ってアリスに不敵な笑みを見せた。
アリスは彼の視線に縛られながら、無言で目を見開く。
その行動が気持ちを裏付けていることに気付かぬまま。
「ちょっと強引な男がタイプなんだな、奈々子は」
知らぬ間に分析され、計画的に自分に引き込んだというのか。



