アリスとウサギ


「あんた、女には困ってないんじゃなかったの?」

「そうだぞ、アリスを食うなら俺に一人回せ」

 ツッコミが下品……。

 アリスは苦笑いでその場をしのぐ。

 ウサギは何ともないように笑って、

「うるせーな。俺たちは今、今後の日本経済について語り合ってたんだっつーの」

 適当なことを言った。

 それがみんなにウケて、また色んなツッコミが入る。

「いいからお前らは飲んでろよ。俺ライムサワー。誰か頼んで」

 まだ飲むのか、こいつは。

 ザルだよ、ほんと。

 それにしても、他の女子とは話そうと思わないのだろうか。

 自分にするように、髪に触れたり肌に触れたりしないのだろうか。

 あの女にはするんでしょう?

 ファミレスで手を繋ぐくらいだもん。

 それ以上のことしてるのも、わかってる。

 僻み精神が再びアリスを支配した。