この日のウサギは前髪を針金カチューシャで上げており、目鼻立ちのハッキリした顔がよく見える。
しかしアリスは知っている。
前髪で少し隠れている方が、よりセクシーに見えることを。
「ビールの人、手ぇ上げて~」
仕切り屋の男子が飲み物の注文を始めた。
ウサギも手を上げている。
アリスはカシスソーダを注文した。
「それじゃ初めて全員揃ったことを祝して……」
「カンパーイ!」
宴はいかにも大学生的なノリで始まった。
乾杯の後、アリスはグラス三分の一ほどを飲み、グラスを置いた。
ウサギは喉ぼとけを大きく揺らし、ジョッキに入ったビールをどんどん飲み込んでいく。
ゴン!
「おかわり!」
中ジョッキを一気飲み。
速すぎる。



