アリスとウサギ


 二袋と一本をアリスに寄せ、ウサギは携帯をいじりながら自分の分を食べる。

「ありがと」

「おう。レポート頑張れよ」

「うん」

 なんだ、実は結構イイ奴なんだ。

 アリスの中で、ウサギの株が上がったり下がったりする。

 むず痒い気持ちになりながら、ウサギの差し入れを頬張った。



 その後はウサギと別れ、早苗と共に3限と4限の授業を受ける。

 終わったらまた情報処理室へ。

 作業はまだまだ終わっていない。

 しかし提出期限は明日なのだ。

 アリスはさすがに焦りを感じ、がむしゃらに作業に打ち込んだ。

 5時になった頃、ドアが開く軽い音がしたと思ったら、ウサギだった。

 彼はまた迷いなくアリスの隣に座る。

「ウサギ……」

「よっ」

 サッと片手を上げたウサギは、もう眠そうではない。