そのままリビングへと強制連行。
愛羅も後からついて来た。
ウサギはアリスをソファーへ下ろすなり、靴をもぎ取り玄関へ放り投げる。
愛羅は二人とは少し離れた場所に気まずい顔をして腰を下ろす。
ウサギは愛羅を気にすることなくアリスの顔を両手で包むように掴んだ。
「お前、何か隠してんだろ?」
「隠してない」
「嘘つけ。俺には隠し事許さなかったくせに」
「だから隠してないってば」
「俺だって隠し事されんのはショックなんだよ」
「だからぁ」
こんなやり取りを見かねてか、愛羅はため息混じりに吐き捨てる。
「話してあげればいいじゃない」
愛羅は細い脚を組み、タバコに火をつけていた。
「あんたたち見てると、イライラするのよ。別れた、なんて口だけじゃないの。自分が惨めになってきちゃった」
解せない二人は首を傾げる。
その様子に、愛羅は煙交じりのため息をついた。



