アリスとウサギ




 翌日、夜。

 アリスはウサギが仕事に出ている時間を見計らって、ウサギのマンションへやってきた。

 昨日の食器はちゃんと片付けられているようだ。

 持参した大きめのバッグに自分の私物を入れていく。

 部屋着、下着、着替えのトップス。

 洗面台に置いていたウェーブ用のヘアムース。

 ソファに完備していたブランケット。

 荷物は予想以上に多かった。

 片付けている間に、鍵は直接返したほうがいいだろうと思い始める。

 始まりは流れのままだったけど、終わりくらいちゃんとしたい。

 アリスはウサギの帰りを待つことにした。

 後は玄関に置いてある靴だけというところで、アリスはソファに腰掛ける。

 テレビを見て過ごしていたが、午前0時を過ぎたあたりで眠気に襲われた。

 甘い思い出の残るベッドに寝るのは気が引けて、ソファに横になりブランケットで暖を取る。

 明かりを消すと、眠りにつくまではすぐだった。

 心の準備もOK。

 あとは、ウサギが帰ってくるだけ。