早苗からのメールに短く返信をして、ベッドにダイブ。
ほのかに、でも確かにサムライの香りがする。
付き合い始めて以来、初めて大人げない行動を取ってしまった。
どうしよう。
アリスは突発的な行動を反省しながらウサギからのアクセスを待つ。
しっかり携帯を握りしめて。
ウサギからの着信があったのは、帰宅してから30分が過ぎた頃だった。
アリスはすっかり拗ねた状態で電話に出る。
「お前、今どこにいんだよ?」
「さあ、どこでしょう」
「外……じゃないみたいだな」
「鋭いじゃん」
「黙って出ていって……あんまりビビらせんな」
「あんたが話しかけるの拒否したんでしょ?」
「悪かったよ。聞かれるとマズい話だったから」
「どうして聞かれたらマズいの?」
ウサギは口をつぐんだようだ。
数秒黙った後、ため息が聞こえた。



