アリスとウサギ


 この日の講義が全て終了し、自宅で一眠り。

 ウサギの部屋でぐっすり眠ったためか、なかなか寝付けない。

 ここでしっかり仮眠を取ってないと、なかなかキツイというのに。

 夕方から夜のシフトは、忙しい割りに時給が安い。

 だからできるだけ深夜に組んでもらっている。

 深夜から朝方のバイトは、生活リズムとの戦いである。

 生活リズムと言えば、あいつ、今朝誰かと電話してたっけ。

 誰だったんだろう。

 相手は男のようだったが、内容はすこぶる不快なものだった。

 会話を思い出しては頭を巡る。

 そしてほとんど眠ることはなく、出勤した。

 万全じゃない不快感は、仕事だという意気込みに包み込んで封じ込める。

 しかし、こういう時に限って、嫌な事というのは起きるものだ。

 午前4時ごろ、ウサギも仕事が終わった頃だなとぼんやり思っていたとき。

 来客のチャイムが鳴った。