恐怖探偵団と死神運動会

恐怖探偵団と遊び、勉強し、氷室麗奈(ひむろれいな)にとって初めての充実した夏休みが終わった。九月。勉強がまた始まった。

「うわぁ〜!!学校嫌だ〜!!勉強より遊びてぇ〜!!」

麗奈の隣で雷亮太(いかづちりょうた)が頭を抱える。否、彼だけではない。猫宮蕾(ねこみやつぼみ)と小鳥遊鞠(たかなしまり)もどこか暗い顔をしていた。

「ルルとリリとずっと一緒にいられたのに……」

「バロンに会いたい……」

二人は、家にいる愛猫と愛犬と離れたのが寂しいようだ。音無翼(おとなしつばさ)が呆れたように言う。

「犬や猫は学校終わって家帰ったら会えるだろ」

「そういう問題じゃないの〜!!」

亮太と蕾と鞠は、ドヨンと重い空気を纏いながら俯きがちに歩いている。いつも明るい三人とは別人のようだ。甘露日向(かんろひなた)が口を開く。

「でも、ちょっと気持ちわかるかも。僕も夏休み、家にいる間はお菓子ばっかり作ってたからね」