【完】猶龍(ゆうりゅう)

歴史・時代

【完】猶龍(ゆうりゅう)
作品番号
1787817
最終更新
2026/08/05
総文字数
128,076
ページ数
8ページ
ステータス
完結
PV数
9
いいね数
0


本作『猶龍』は、明治期の教育者・関信三(1843-1879)をモチーフとした長編小説です。
関信三氏は、浄土真宗の僧侶として生まれ、幕末から明治にかけて破邪僧(キリスト教対策の諜者)としての活動を経た後、還俗し、英国に留学してフレーベル教育思想に触れ、帰国後に東京女子師範学校附属幼稚園の初代監事として日本最初の幼稚園創設に深く関わった人物です。彼の波乱に満ちた生涯と、幼児教育への貢献は、歴史研究においてもよく知られています。
本作では、彼の史実に基づく要素(黒船来航後の時代背景、長崎・横浜での活動、英国留学、幼稚園創設の経緯、フレーベル思想との出会いなど)を基盤としつつ、多くを創作しています。特に以下の点はフィクションです。

• 安休寺での少年時代(猶龍という法名での成長、了念との友情、母や智源老僧との交流など)の詳細描写
• 心理描写、内面的な葛藤、具体的な会話のほとんど
• 破邪僧時代における個々の任務の経過や人物関係(宗海、中村正直との交流の一部も創作を交えています)
• 家族関係(はる夫人、四十八・なつ・まつなどの子どもたちに関するエピソード)の細部
• その他、物語のドラマチックな展開や象徴的なモチーフ(見守り松など)
これらは、史実の枠組みの中で、関信三氏が抱えていたであろう「なぜ」という問いと、激動の時代を生き抜いた人間としての内面的な旅路を、深く描くために創作したものです。史実を歪曲したり、意図的に貶める意図は一切ありません。むしろ、彼の複雑で誠実な生き様に強い敬意を抱きながら執筆しました。

参考文献として、主に関信三氏に関する研究書(国吉栄氏の著作など)や明治期の教育史資料を参照させていただきましたが、本作はあくまで一つの「物語」としてお読みいただければ幸いです。

この小説を通じて、幕末・明治という激動の時代に、答えのない問いを抱えながらも自らの道を切り開いていった一人の人間の姿、そして日本における幼児教育の黎明期に思いを馳せていただける方がいらっしゃいましたら、これ以上の喜びはありません。


あらすじ
本作は、関信三氏の生涯をモチーフとしたフィクションです。史実に基づきながらも、物語の展開・人物の心理描写・対話などは作者の創作によるものです。歴史的事実と異なる部分、架空の人物・出来事も多数含まれます。あらかじめご了承ください。

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