漆黒の魔物の瞳は血のように赤く、理性などは持ち合わせていないように見える。リィラの言葉など理解していないだろう。
「リィラちゃん、危ないっ!!」
「……きゃっ!?」
咄嗟にセンティはリィラの体を横に押しのけて、再び魔物の前へと立った。同時に魔物が瞬時に牙を剥いた。
地面に倒れたリィラが少し身を起こして顔を上げた瞬間に飛び込んだ色は……赤。
真っ赤な鮮血……それしか認識できなかった。
「い、や……」
目の前で何が起こったのか分からない。脳が、心が、意識が……それを現実と認める事を拒んだ。
「センティィィ!!」
その叫びと同時に目の前に落ちてきた何かが、血に染まった世界を遮るようにしてリィラの視界を通り過ぎた。
地面に落ちた小さな巾着袋は、親しみのある花の香りを纏っている。
それはリィラがセンティに贈った、毒花のポプリだった。
「リィラちゃん、危ないっ!!」
「……きゃっ!?」
咄嗟にセンティはリィラの体を横に押しのけて、再び魔物の前へと立った。同時に魔物が瞬時に牙を剥いた。
地面に倒れたリィラが少し身を起こして顔を上げた瞬間に飛び込んだ色は……赤。
真っ赤な鮮血……それしか認識できなかった。
「い、や……」
目の前で何が起こったのか分からない。脳が、心が、意識が……それを現実と認める事を拒んだ。
「センティィィ!!」
その叫びと同時に目の前に落ちてきた何かが、血に染まった世界を遮るようにしてリィラの視界を通り過ぎた。
地面に落ちた小さな巾着袋は、親しみのある花の香りを纏っている。
それはリィラがセンティに贈った、毒花のポプリだった。



