リディアはアルシェにその話をした。 アルシェは少し間を置いてから言った。 「余計なことを言う男だ」 「でも否定しないのですね」 「……しない」 リディアは笑った。アルシェも、口の端をわずかに上げた。 力のない指先で紡いだ糸が、確かに誰かと結ばれている。 リディアには、それで十分だった。