アデルバート様とダンスをした後、私はドレスを脱いでまたメイド服に着替えた。掃除の続きをしなくちゃね。
掃除道具を片手に書斎に入る。すると、流れるような金髪に赤い瞳の男性が本から顔を上げる。ウォルト様だ。フィッツジェラルド家の次男である。
「ウォルト様、読書中でしたか。お掃除はまた時間を改めますね」
そう言い、書斎を出ようとすると「華、待って」と呼び止められる。ウォルト様は本をテーブルの上に置き、私の方へと近付いてきた。
「兄さんとダンスをしたんでしょ?僕との時間も作ってほしいな」
「では、掃除が終わったあとでーーー」
私はそう言いかけたけど、ウォルト様に腕を掴まれて引き寄せられる。ウォルト様の心臓の鼓動が聞こえてきた。顔が赤く染まっていく。
「兄さんとの時間はすぐに作ったくせに、僕との時間は作ってくれないの?」
「えっと、それは……」
叱られた子犬のような目を向けられると、グラグラと心が揺れ動いてしまう。私は息を吐いた。
掃除道具を片手に書斎に入る。すると、流れるような金髪に赤い瞳の男性が本から顔を上げる。ウォルト様だ。フィッツジェラルド家の次男である。
「ウォルト様、読書中でしたか。お掃除はまた時間を改めますね」
そう言い、書斎を出ようとすると「華、待って」と呼び止められる。ウォルト様は本をテーブルの上に置き、私の方へと近付いてきた。
「兄さんとダンスをしたんでしょ?僕との時間も作ってほしいな」
「では、掃除が終わったあとでーーー」
私はそう言いかけたけど、ウォルト様に腕を掴まれて引き寄せられる。ウォルト様の心臓の鼓動が聞こえてきた。顔が赤く染まっていく。
「兄さんとの時間はすぐに作ったくせに、僕との時間は作ってくれないの?」
「えっと、それは……」
叱られた子犬のような目を向けられると、グラグラと心が揺れ動いてしまう。私は息を吐いた。


